むし歯と歯周病

最初に行うのは問診、ここはしっかり時間を掛けなければならないところです。まずは問診票に沿ってお話をしましょう。お名前、ご住所、ご出身場所などお聞きしながら、歯科医院の雰囲気に慣れてくれればと思います。現在のご病気、かかりつけのお医者さん、飲んでいるお薬などお話を進めていきます。なるべく患者さん自らお話していただきたいので、「はい」や「いいえ」でお応えできないような質問させていただきますね。問診票をダウンロードしていただき、記入してご来院いただくとよりスムーズです。

また、奥富歯科医院では、どなたのご紹介で来たか、以前通っていた歯医者さんなどをお聞きしません。私、奥富との相性もあるかと思いますので、誰にも気兼ねなく、患者さんご自身でお決めいただきたいと考えております。

ここまで来て、ようやくお口の中のお話です。

むし歯

むし歯には5の種類があります。

[C0]
厳密にはむし歯ではありません。歯の表面が白っぽくなっていたり凸凹と粗造になっていたりします。経過観察となりますが、歯の再石灰化を促すことで改善することがありますので、歯磨き重視です。

[C1]
C1と言われる小さなむし歯(むし歯を削る量より健康な歯を削る量が多い場合)は経過観察が望ましいです。そのかわり、定期検査重視です。

[C2]
ここまで来ると、冷たいものがしみてきます。そのほか、普段から食べ物が挟まることがあるように感じますので、しみなくても食べ物の挟まりにご注意を!

[C3]
C2をさらに放置すると、普段からジンジン、ズキズキ、夜に痛いなど明らかにむし歯と分かり慌てて来院する患者さんが多いです。ここまで来てしまうと残念ながら神経を取らなければなりません。治療期間も長くなりますので、なんとかC2で来ていただきたいものです。

[C4]
C3をさらに我慢して放置すると痛みがなくなります。歯の神経が死んでしまうのです。見かけ上は歯が残っていても、中は穴だらけ。すでの差し歯などできない状態です。抜歯を避けたいなら入れ歯、抜歯してブリッジとさらに大掛かりになってきます。

これらは、いずれも神経があることが前提のお話です。すでに神経を取られている歯については、痛みを感じません。むし歯が進行すると、詰め物や銀歯、差し歯などが外れてきます。さらにむし歯を放置すると根っこの外に細菌が溢れだし、歯の上の方に痛みを感じ始めます。こうなるとC3と同じ治療が始まり長期間掛かることが多いです。

また、忘れてはいけないのは、かみ合わせが悪くなり歯に重度の力がかかり割れたり折れたりすることがあります。これは、C4と同じ扱いになるので、抜歯などは避けられないことが多いです。

むし歯 治療前 むし歯 治療中 むし歯 治療後

歯周病

いわゆる歯槽膿漏と言われるものです。治療は、お口や歯の汚れ取りが必須になります。

  1. 1回目のお口の検査
  2. ハミガキの徹底と目で見える汚れの除去
  3. 2回目のお口の検査
  4. 問題なければ定期検査へ歯茎の中に汚れがあれば治療続行
  5. 3回目のお口の検査
  6. 定期検査へ

途中でハミガキがしっかりできているのに、詰め物などの不適合により汚れが取り切れないことがあれば、再製や新製の相談をさせていただきます。また、忘れていけないのは噛み合わせです。これが安定していないと歯ぐきの腫れの回復が大幅に遅れます。

ブラッシング指導前の染め出し ブラッシング ブラッシング指導後の染め出し
ポケット内の汚れ取 歯ぐきの検査 炎症の確認